ーーー…
それから毎日のように
刻みつける。
傷ができて……
長袖を着ているから
誰にもバレない。
検診の日までどうせ治っている。
ーーー…
ある日の事…
「未来ちゃん?入るよ?」
私は病室に一人いるから
わざわざ入るよ。なんて言わなくてもいい。
勝手に入ればいい。
かほさんが一人入ってきた。
「はい。これ買ってきた。」
私に差し出すのは…
ブレスレット。
なんでよりによって……
「どう?可愛いでしょ?未来ちゃんも女の子だからオシャレとかしないかなー?と、思って」
ニッコリ笑うかほさん。
「いらない。」
私は言う。
左手を隠しながら言った。
でも、そんな事したら逆効果で……
「今…何か隠したでしょ?」
真剣な目に真剣な声になるかほさん。
「っ…く…してっなぃ…」
うまく声がだせない。


