私はそれが… 苦しくて…悔しくて…… 泣きながら、"それ"を掴む。 ーー…もう生きる意味なんてないんだ。 医者も言ってた。 もう治らないかもって…… だったら、もう…… 私なんていらないじゃん。 "それ"を左手首につけ 深く…浅く…何度も 刻みつける。 もうこんなの痛くないよ…… 辛いとか痛さなんて分からない。 痛さがわからないほど 私の心は真っ黒な闇に染まっていた。