「空くん!」
そう呼んで試合の時に入る扉から
白雲。それでもって、白雲を担いだ白雲のお兄さんが来た。
俺のところへ寄ってきて
白雲をゆっくり降ろす。
白雲はえへへと笑い
俺にしがみつく。
そうか…もう1人じゃ立てないのか…。
それに胸が痛くなる。
「あの…これ使って…?」
白雲が俺に差し出したのは
白色のリストバンド。
確か白雲がつけていたリストバンドだ。
「これ…」
「いいの。お願いだから使ってくれる?いや…うん…。あげる。私からのプレゼント?貰い物だけど…ね。
だから…これで試合がんばってほしい。」
白雲があまりにも真剣に伝えてくるので
俺は頷き
自分の痛めた左手首につけた。
ふんわりと俺を包むリストバンド。
「ありがとうな。」
「ううん。」
それから、白雲のお兄さんは白雲を抱き
試合会場から去った。
俺は自分の左手首に顔を当てた。
俺はこう願った。
『試合に勝って白雲の笑顔が見れますように…。』


