俺は納得して…
一年の背中を叩いた。
びっくりしたのか
声を裏返しながら「な、なんです?」
と、言ってきた、
「もし囲まれたら大樹にパスを渡せ。大樹ならお前フォローしてくれるから。」
そう言うと、なぜか一年は
ホッとして俺を見る目がキラキラしていた。
…??
「おい!全員配置につけ。」
「「はい!」」
皆はまた試合へと戻った。
俺は観客席へと、目を向けた。
まだそこには、白雲はいない。
がっくりしながら
俺はまた試合に集中する。
少し経ち、ホイッスルが鳴る。
俺たちから始まるボール。
けど、大樹は珍しく奪われ
相手チームが点を入れた。
大樹は悔しそうな顔をしていたが
すぐ真剣な顔に戻る。
「…。」
さっきから、ボールが回ってこない。
つまり今は相手チームの方が絶好調なのだ。
やっぱ、後からじわじわと攻めるやつらなのか…
そう考えながら俺は動く。


