見事にボールはこちらに回ってきた。
俺は先輩から、パスをもらい
そのままゴールへと行く。
前方に二人…
後ろから追いかけてきた、広。
俺はスピードをあげ、いつのまにか
真横に来ていた大樹にボールを渡した。
大樹はボールを取るとスルスルと
相手チームを抜けていき
前に倒していた体を真っ直ぐに直し
ゴールにシュートを決める。
スポッと入り、俺たちは点をもらう。
それから激しい試合が行われる。
それから、しばしのタイムが入った。
それは俺たちのチームの先輩が怪我をしたから。
「先輩っっ!!」
俺は駆け寄る。
顔を歪ませながら、足首を抑えていた。
「こいつをすぐ病院に連れて行け。あと、一年のお前。試合に出ろ。」
「は、はいっ!」
コーチが指示すれば、強張った顔つきで一年が立った。
なんで、この一年を入れたんだ…?
俺が考えてれば誰かが俺の肩を叩いた。
「あいつ、この中でも一番身長、低いだろ?動くのも軽いし…何より相手チームはでかいやつばかりなんだ。わかるだろ?」
話しかけてきたのはキャプテンだった。
つまり…あの一年なら
スルスルと相手を抜かせるわけか。


