空に染まる白い雲。






俺は自然に頬が緩んでしまった。






「あ…ところで、白雲は…?」





俺はさっき、白雲と別行動だった。




「白雲さんは、今検査中だよ。」

そう言ったと同時に
ガチャッと扉が勢いよく開いた。









そこにいたのは、汗まみれの白雲のお兄さん。



「み、みらいはっ?!」


「ちょっと…!透さんったら!落ち着いて!」



その後に息切れをしている、かほさんが白雲のお兄さんの腕を掴んだ。










「だ、だって…」


白雲のお兄さんは俺を見るなり言葉を止めた。






「す、すまない…」


自分の今の状況に気づいたのか
急に大人しくなった。








「では、お二人にお話をしてもよろしいでしょうか?」



医者は落ち着いて言葉を選びながら
二人を椅子に座らせた。













ーーーーーーーーー…







白雲の余命の話を聞けば
かほさんは目を伏せ、白雲のお兄さんは静かに手を震わしていた。





二人だって、本当は分かっていたんだ。

白雲が今どんなに危ない状況なのか。









俺だって分かってたけど
認めたくないに決まっている…










俺は白雲が入っているらしい部屋の前で待っていた。






さっきの二人の行方はというと
医者と話し込んでいる。





俺には聞かなくても分かった。
だいたい、な…







『未来の病気が治る方法は?!ないんですか?!』




その言葉を聞いて、俺はすぐ診療室から飛び出した。



分かってるくせに…、
あんな事言うのはずるい。





俺だって助けたいのに…


もう、手遅れなんだよ…っ