「それで…?」
キャプテンは俺を見ながらそう言った。
「はい?」
皆が俺とキャプテンを見つめる。
「その広ってやつは、誰がマークすればいいんだ?」
真剣な声で言われる。
俺は焦り
「キャプテンは守りだし、大樹も観察力があるので、どちらかが…」
と、言えば「ちげぇよ。」と遮られた。
「そんなんじゃなくて、守りとか攻めじゃなく、お前はどうしたいんだって聞いてんだよ。」
そんな言葉に、俺は生唾を喉にゴクリと鳴らす。
「俺は…」
ーーーーーーーーーーー…
すでに、空は夕焼け色に染まっていた。
「あれ、かっこよかったなぁ〜」
と、笑いながら話している大樹に俺は小突く。
「『俺は…大樹の分まだ借り返してないんで、俺も昔からあいつとバスケやったことありますし…俺がやります!
やらせてくださいっ!』だっけ?」
絶対、バカにしてる。
俺はスタスタ歩き、正門まで近づく。
「でさぁ…未来ちゃんのとこはいかないの?」
「は?なんで、いきなり白雲がでてくるんだよ。」
大樹は口笛をして誤魔化した。
俺は目の前の病院を見つめる。
行きたいけど…もう会わないって言ったもんな…
今更行くなんて、やっぱり難しい。


