俺はそう言ったあと
コーチに許可をもらい
大樹と制服に着替えてから
広の学校へと向かう。
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「うはぁ…」
と、ポカンと口を開ける大樹。
まぁ、そりゃそうか…
広の学校へと着いた俺たちは絶句だった。
名門中の名門。
中庭は俺たちの学校が一個入るくらいの大きさ。
体育館も、それくらい大きい。
俺は気にせずに正門をくぐる。
ここの学園長には許可を取っているから
大丈夫だ。
そんな大樹は俺の隣についてきた。
俺たちはなぜか誰かとすれ違うたび
じろじろ見られた。
それはそうか…庶民の学校の生徒なんかが、こんなとこに入るなんて
非常識だもんな。
だが、俺は気にせず体育館に近づく。
「ねぇねぇ…」
と、大樹が俺の耳に顔を近づける。
「ん?」
「なんか、体育館の周りやばくない?」
俺は不思議に思いながら
体育館の入り口に目を移す。
「…?!」
俺は気づかなかった。
入り口付近に女子がたくさんいたことなんて…
「きゃーーーー!!広様素敵ぃー!!!」
やら
「広様ぁ!こっち向いてーっっ!」
やらを。
「広は学園の王子かよ。」
俺はため息混じりで言う。
「でもさ、これならじっくり下見できるじゃん?」
大樹は俺を見ながら言った。
まぁ、確かにそうかも…
このまま気づかれなきゃいいが…


