でも、また私の手を掴む。
これ以上私の心の中に入ってこなければいいのに…
この数日間、空くんと会えなくて寂しくて遠いなぁ…
って、思った。
でも、逆に好きが増えてくる。
会えなくなればいいのに…
空くんは来るんだーーー…
私の心はもうすでに、空色に染められてるんだから。
「なぁ…白雲。さっきなんもないって言ったけど…やっぱある。」
「…」
空くんの手は私の手と重なり合い
「俺さ、大樹と喧嘩した理由はお前関係。で、」
私の指に空くんの指が絡めあう。
「俺も大樹も、お前が」
そして、ぎゅっと握りしめた。
「好きなんだよ。」
私はその言葉を聞いて、一筋の涙が頬を伝った。


