「へへ…」
なんて、照れてるのかそんな声を出した空くん。
すごい、甘えんぼうさんだな…
そして私が頭を撫でるのをやめると…
空くんは私から離れていく。
椅子に座り…
手を握ってきた。
「今日、なんか空くん…変だよ?」
私はそう言いつつも、手を握り返した。
ふふっと笑う空くん。
「別に??」
でもなぜか眉を下げていた。
なんかあったのかな……
私は心配になってしまい
手をぎゅっと握った。
「はぁ…お前は知らなくていいよ。」
私の心読まれた?!
しかも、私は知らなくていいの…?
「私、関係あるの??」
だって知らなくていいって言われたし…
困った顔をする空くん。
それから少し経ち…
空くんが口を開く。
「まぁ…大樹と喧嘩した。」
「え?!大樹くんと?!」
私は驚いてしまい、空くんの手を離した。
「あ、離すなよ。」
そう言って私の手をまた握った。
なんでだろう…??
まぁ、嫌な気はしないから
いいんだけど…


