空に染まる白い雲。






「俺も…っ、会いたかったっ…」



と、ガラッと勢いよく私の病室の扉が開けばーー…








空くんは、そう言って…



私をぎゅっと抱きしめた。









「そら、っくん?!」



私は驚きすぎて変な声で呼んでしまう。






しかも、走っていたのか

息が切れている。







『俺も…っ、会いたかったっ…』


私はその言葉につい反応してしまい

顔を熱くさせた。








空くんはまだ抱きしめているから


どうやら気づいていない。







「良かった…しばらく会えてなかったから…」





なんて、さみしそうな声で呟く。









「ごめんね…」



私は空くんの頭を撫でた。