「ほ、本当か?」
念のため、俺は聞く。
白雲は何も言わなく、目を逸らした。
「…ッケホ」
咳をする白雲。
「…大丈夫か?」
俺は心配で、聞いて見た。
「う、うん。」
ひきつって笑う白雲。
んな顔…俺に見せるなよ…
そう思った時ーーーー…
「けほっ…ぅ…」
また咳をして、なぜか顔を真っ青にする。
俺は白雲の顔を覗きこむと、目をうるうるとさせていた。
「白雲?」
余計に心配になってきた。
白雲はなぜか、ベッドから出た。
不安定な足で白雲は歩き始める。
今にでも転びそうで俺は引き止める。
「どこいくんだよ?!」
自分でも分からないがなぜか叫んでいた。
白雲はすぐ俺の手を振り払った。
俺を無視して再び、歩こうとする。
また引き留めようしたが…
グラッ
と、白雲は左から傾き、倒れそうになった。
「お、おい?!」
俺は必死になって手を伸ばす。
だけど…できなかった。
だから、白雲は床に大きく打ち付けられてしまった。
ゴツッ
と鈍い音が…
俺は白雲を支えた。
白雲は自分の右腕を抑え、震えながら…
「空く、ん。動かなくなちゃった。」
涙を静かに流しながら、そう俺に告げた。


