「空く…ん。大事な話がある…。」

もう大丈夫なのか、落ち着いた声で俺に伝える。



大事な話…




きっと…俺の勘だが、きっと"病気"についてだ。














「あのね…」



ゆっくりとした口調で白雲は話し始めようとする。

俺は話を聞くため静かにイスに座った。



白雲は口を開き…







「空くんって、私が病気なの知ってるよね?」




さっき白雲が泣いたせいなのか
うるっとした瞳で俺を見つめた。



白雲は知っていたんだ…


俺が白雲の病気を知っているからって事。





そう考えていると

白雲は深呼吸して、真剣な瞳で俺を見て…






「…私の病気、」













「治らないの。」



そう告げられた。




な、治らない…?

俺はその言葉で固まってしまった。



医者が言ってたことは
本当だったんだ…

前、聞いたことのある白雲の"病気"。





俺は半信半疑だったから。

今の医学…では…やっぱり治せないのか…?