俺は家を出てから、病院へと向かう。
俺はもう慣れてしまったので
すぐに、白雲の病室に行けた。
トントン…。
【505 白雲】
その病室の扉をノックする。
「は、はい。」
と、いつもと変わらない声が返事する。
ガララ…と開く。
「よっ。」
と、軽く挨拶をした。
「あ、はい…」
と、なぜか敬語で…
面白いやつだな。
そう思うと
「空…く、ん?」
急に名前を呼ばれた。
俺は気にすることなく
「ん?」
と、言う。
なんかいつもの白雲と違うような?
俺は椅子に座りながら
思ってしまう。
なんか、抜けてる気がするんだよなぁ…
「なんか…いつもと違うな?」
そう言ってみる。
白雲は怪訝そうな顔をした。
それから何やら考え事をしている様子。


