【空 side】
今日は白雲に会う約束をしていた。
それで俺は早く用事が終わったため…
携帯の電話帳を開き
白雲の電話番号を見つける。
少し早いけど…会いに行ってもいいよな…
会いにいく理由…
それは、
白雲が好きだから。
なんか"恋"って気づくと…
無性に好きな人に会いたくなる。
だから、俺は白雲に会いにいく。
ー…『もし、もし?』
俺が考え事をしている中
いきなり電話越しから声が聞こえた。
しかも声、震えてるし。
「なんで声、震えてんの?」
でも白雲は応えてくれなく
『誰、ですか?』
と、聞いてきた。
電話でるとき、俺の名前見なかったのかな……
もしかして…
あの俺を忘れた時みたいに…
今も忘れてるとか…
「…空。俺、空だよ。」
俺はそう言うしかなかった。
…
『そ、空くん…』
なんでそんな声で呼ぶんだ…
早く会いにいきたくなるだろーが…
『…』
少しの間、白雲はなぜか静かだった。
「白雲?」
名前を呼んでみると…