空に染まる白い雲。





空くんは…コクリと頷く。









「…私の病気、」


















「治らないの。」












それだけ告げた。


もう他に告げることはない。と思った。











空くんは目を見開き固まっていた。












「ほ、本当か?」







私は目を逸らした。





「…ッケホ」




この咳だって、きっと
この病気のせいだ。







「…大丈夫か?」



「う、うん。」

私は苦笑しながら返事した。












「けほっ…ぅ…」


私はなぜか、気持ち悪くなった。














最初思ったことは…
















"吐きたい"









だけど、こんなところで吐きたくない…




私は気持ち悪さを抑える…。







目に涙を溜める。

「白雲?」



空くんはそう呼ぶ。




私は…今すぐトイレに行きたくて



私はベッドから出た。







フラフラした足で私は歩く。

だけど空くんは私を止めた。





「どこいくんだよ?!」


少し焦っている様子。



私は腕を掴まれたので、それを振り払う。













再び、歩こうとする。






だけど……








グラッ




私の左足は力がなくなり、そのまま横に傾き、




倒れた。







「お、おい?!」


空くんは私を受け止めようとしたが

それはできなく、私は床に大きく打ち付けられた。








そして頭を打ってしまった。





ゴツッ

と鈍い音が部屋に響く。





気持ち悪さより痛みの方が強かった。








それから私を支える空くん。



私は自分の右腕を抑える、それは…












「空く、ん。動かなくなちゃった。」