空に染まる白い雲。





ーー…ブーブー



私の携帯が鳴る。








どうやら電話のようで…




私は出てみる。




「もし、もし?」



私は声を震わせながらでてみる。



『なんで声、震えてんの?』


声が低くく…
どうやら男の人のよう…


なんで…っ
なんでこんなドキドキするんだろう…。




私は胸のドキドキを抑え…


「誰、ですか?」


もしかしたら…"空くん"なのかな…






電話越しからもわかるように…

『…空。俺、空だよ。』


なんか…辛そうな声を発していた。









「そ、空くん…」



またドキドキが止まらない…

声だけなのに…










"空くん"…

あなたは私の何なの…??





ーー『こんにちわ』

あれ??




今の…






私の病室で…


男の人が缶のジュースを二つ持ち…

挨拶をしてきた…。












あれって…



"空くん"……?








わからない…



まだ、わからない…







『白雲?』


突然に呼ばれ、私は我に返った。



「ごめんなさいっ…えっと…その…用件は…?」







『あー、三十分早いけど…お前んところ行っていい?』




私は

「うん。大丈夫だよ。」

そう返事した。







『そっか。んじゃ、今から行くな。またな。』




それから電話が切れた。