「さーらっ♪」

「癒也!!練習は?」

「んー・・・サボり?」

「・・・・呆れるー!」

「なんでぇ!?」

捨てられた子犬のような目で
私を見つめる癒也。

「高校生の癖にサボるとか・・・」

「ほぇ?」

間抜けな声

「中学生みたい!」

「んな!高校生だもん!」

すぐに意地を張るところ

「えー!」

「沙羅だって中学生に見えないもん!小学生っ!」

「なっ?!ひっどーい!」

「ハハハ」

まだあどけなさの残こる笑顔



君のすべてが好き・・・


私は味わったことのない恋に溺れていた。

「癒也ぁ?」

「あぁい?」

「何その返事・・・」

「別にぃ・・・てか何??」

「恋って何?」

「はぃ?」

わかってたよ・・・
うん
わかってた。
まだ早いですよね・・・
聞いた私が馬鹿でした

「沙羅には100年・・・いや・・・1000年?あれ・・・・まぁ、100年以上早い!」

「へ・・・?なにそれ・・・」

そんな答え考えていなかったから
返事に困った。

「煩い!だまりんしゃい!」

「???」

「あ・ハァ!?やべぇ天然でた」

「・・・・ハハハハハハハ」

これは・・・
なんて答えれば?

「棒読み!?」