7分の1のスキ。


ちづるside


しばらく走った。



もうすこしで、家……




「う………あぁ、っ……ぁ」



わ、かれちゃった。



隣からいなくなっちゃった。






大好きな髪や手や声も、もう…あたしの中から消える。



「ふ………ぅ…ッ」


道にうずくまる。


泣いて泣いて泣いて。

溢れて止まらない。




「……上原?」





顔を上げると、前にはもうすっかり見慣れた顔。




「み…きく…___...」

名前を呼ぶ前に抱き上げられた。




もう、驚く気力もなく、

ただ、ただ

三木くんの体の中でずっと泣いていた。