少し低めの、でもはっきり聞こえる声や、 あたしの名前を笑って呼ぶたびに揺れる髪も、 大きな手や、 背中も ぜんぶぜんぶ 大好きだったよ。 初めて手、繋いだ時の感触、まだ覚えてる。 大好きだったの。 けどね、 もう決めたんだ。 二人とも前に進める方法。 見つけたよ。