ちづるside
誰もいない家にチャイムの音が響いた。
「…は、い……」
緊張して、こわばった体を必死で動かして玄関に向かう。
ガチャリと音を立ててあくドア。
「…うす」
相変わらず、たけた顔をした三木くんがドアの向こうから顔を出した。
「……家、よく分かったね」
『どーぞ』と、三木くんを中にいれた。
「昨日来たから覚えた…」
「あ…そっか。…昨日ありがとね」
「おー」
会話をしながら、部屋に案内する。
「き、きたないよ…」
小さく震える手自分の部屋のドアを開けた。
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