息を吐いて、メールの受信箱を開く。 『小倉 奏太』の所を軽く触って、内容を見る。 『別れよう』 何度みても、胸が痛くなるだけ。 ケータイを枕元に置いてから、窓の外を見る。 一回会って話したいな…… でも、たぶん。会ったら泣きそう……__ もぅ、やだ………… 手の平を顔にかぶせて呼吸をする。 「どうしよ…………____」 空虚の小さな部屋のなかに、ポツリと言葉を零した。