7分の1のスキ。


奏太side


「奏ーーーーー太ーーーー」

でかい声で友達が言う。

相変わらずみんなうっせぇな。




そんな友達が、『あ』と小さく声を出し、

「彼女と帰る感じですか?奏太さん。」


ニヤニヤと気持ち悪い笑みを含めて言った。



そんな事に目もくれず、俺は雨が降っている窓の外を見つめる。



彼女と、帰る………か。


「……いや、今帰ってった」






俺が見つめていた先には、カサに入る二つの背中。