途中。 いちおう、奏太に連絡しようと思った。 でも。 気まずいし、昨日の事もある。 それに、三木くんと笑っていたのが 楽しくて、 あったかくて、 やっぱりやめた。 三木くんがビニール傘を開く。 カサが二つあったら、周りから見ても、奏太から見ても、悪くないと思ったけれど しょうがない。 あたしは水たまりを飛び越して、三木くんが開いたカサに入った。