7分の1のスキ。


え……ここ、笑うタイミングですか?


眉根を寄せたあたしに三木くんが

「はは、俺と一緒」

と、笑いながら言った。


ぁ、なんだ。そうゆう事か…
…三木くんもくっつくの、嫌なんだ。



一緒に思っていた、人がいることにわかってホッとする。


「上原、家どこ?」



質問の内容に、思わず目を開く。

「へ?」

びっくりしすぎてまぬけな声が出てしまった。

「俺、カサあるから一緒に入ってこーよ」



…それって、つまり
一緒に帰るということですね?


どうしよう。
奏太に連絡したほうがいいのかな?

…でも、たぶんもう帰ってるよね…?


あたしがウロウロしている間に時間はとても過ぎていた。

しかた…ない。
髪の毛がひろがるよりましだ。


「いーの?あたしなんかと帰って。…三年生の彼女は?」



一瞬固まる三木くん。

「なんで知ってんの?」

「や、だってこの前手繋いで帰ってるの見たもん」

10秒くらい黙ってしまう三木くん。


「………………別れた。」