エリカside




「エリカ、やっぱり俺、中途半端な気持ちで付き合えない」


え…………?


な、に…言ってんの………?



「ごめん………、やっぱり俺ちづるが好きだ」


眩む視界。


世界が真っ白になった。



「ごめんっ………」


奏太は頭を下げた。


あたしに向かって。


なんでだろ……目が痛い…


あたしはなにも言い返せなくて、ただただ、奏太の頭を見ていた。

涙、溢れておっこちて。


あたしは、そんな涙を奏太が頭をあげる前に素早く拭いた。



はぁ……


もう、いっか