7分の1のスキ。



「…知らない…」


「…ちょっと鈴野、電話してみて」



三木くんに言われたあと、エリカちゃんはあたし達のところから少し離れた場所で電話をかけ始めた。


三木くんは、それを確認してからあたしの隣に座る。


「上原、気分悪い?」


「……ううん。大丈夫」

そう答えることしか、できない。


小さくため息をついたあと、三木くんはエリカちゃんに顔を向けた。
エリカちゃんは、電話が終わったらしくケータイをカバンにいれていたところだった。


「鈴野、悪い。上原気分悪いみたいだから俺ら先帰るね」

え……


「あの、あたし大丈…「大丈夫じゃない」」


あたしの言葉を遮って、三木くんが言った。


「…でもっ」

「わかったよ。奏太、ここに来るみたいだし…エリカ、奏太と帰るから」

ニコッと笑ったエリカちゃんに、三木くんは「サンキュ」、と小さくお礼を言う。

なにも言えず、ただその光景を見ているあたし。