こんな顔を、 みたのはいつぶりだろう… そんなつまらない考えは真剣な顔をしたちづるにかき消された。 「あたし 三木くんのこと、好きだから」 重く、 痛く、 突き刺さった、その言葉。 ちづるが言ったのと同時に、観覧車のドアが開く。 丸い部屋に流れ込む新しい空気。 さっきから息が苦しかったのは、空気が悪かったせいかもしれない。 俺の目の前のちづるは、立ち上がって早足で出て行った。