奏太side 俺は少し体をずらして、顔を遠ざけた。 ちづるは黙ったまま、硬直して動かない。 耳が痛いくらいの静寂。 ゴゴゴゴ…と、観覧車が動いている音だけが響いて、さらに静けさを感じた。 もう、 地面が近い。 「奏太は……___…」 沈黙を引き裂いたちづるの声。 「奏太は、どうしてこんなことができるの?」 さっきみたいな、感情的なちづるじゃなくて、 まっすぐ俺をみて 悲しい顔でそう言ったんだ。