「おい、ちづるっ…?」 奏太に名前を呼ばれて、ハッとなる。 窓に目をやると、外の景色はもう降りていた。 いつのまに……… 「ねてんのかと思った」 …半分寝てたと思うけど…… 「奏太は、………エリカちゃんのこと好きなの?」 あたし、言葉って 唐突だなって思うの。 だってこんなにも、自分でもわけがわからないくらいに、 口から零れて来る。