奏太があたしを連れて来た先は。 ガタン、と思いドアが閉まる。 ゴゴゴ…と音を立てて回る、丸い部屋。 小さい時、乗った事があったそれは、ゆっくりと動き出した。 「ちょっと!なにここっ!!」 バンっ、と入り口に手をつける。 「…なにって、観覧車」 そんなの、わかってる…っ……