7分の1のスキ。




「…っは、…どんだけだよ……ここの人…っ」


「…そぉ、た……ありがと」




胸に手を当てて、息を整えながらお礼をいった。


すこし黙る奏太。



「…………足、踏まれただろ」



「う…ん…」


あたしがそう答えると、また少し黙ってから



あたしをさっきみたいに引っ張った。




「ちょっ……!」


どんどん進んで行く奏太。


あたしの話なんて聞こうともせずに。


ただ、
まっすぐに進んで行く。