お化け屋敷の中は『人形の館』ってだけあって人形がたくさん置いてあった。
その人形の周り以外、明かりはなくてほとんど何も見えない状態。
「え…!?ちょ、三木くん!?」
これは、どーやってもテンパる。
くらすぎてなにも見えない。
一気に体の体温が下がって、なにも見えない空間で三木くんを探す。
「ん。…ここ」
すぐ隣から聞こえた三木くんの声に体が少し反応してしまったけど、すぐ近くにいる事が分かって安心する。
「これ…結構危ないな…」
そう言ったあとに、あたしの手に触れる感触。
「ひゃあっ!?」
うわ、変な声出しちゃった。
…てか、誰かに手、掴まれてるんですけどっっ!!

![無題: 小野寺久子より [修正中]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.761/img/book/genre6.png)
