7分の1のスキ。




「じゃあ、俺もう帰るねー」


公園を出た後、三木くんがあたしの家まで送ってくれた。



外はもう、まっくら。




あたしにそう言った後、三木くんは帰る気満々。



……やだ。

もうちょっと一緒にいたいな…



反射的に三木くんの袖を掴むあたし。


「??」

三木くんは立ち止まる。


「あの……みきく…ん」


もうちょっと、一緒にいたいよ…



なんて、言えないんだけど。
帰って欲しくないの…


「上原、その顔やばい………かわいすぎるわ…」


目をそらして照れた顔で言う。


「へ?…あっ、ごめん!………ごめんね、早く帰りたいよね…?」


うわーーーーーーーーっ

なにやってんのあたし。


そして、さらっとなに言っちゃってんの?このひと!!


恥ずかしくて、俯いてしまう。