学校について、自分の席でカバンの中を整頓していると、カタンと音を立てる前の席の椅子。


麻衣があたしの前の席に座ってこちら側に体ごと向けた。




「ねぇねぇ、まじで三木と付き合ってんの?」


麻衣にしては珍しい小さい声で聞いてきた。

「そうだよ……?」


「いつから?」


「え?昨日だよ」


「え!?昨日?カラオケのとき?」

いや、うん。そうだよ、昨日三木くんゆってたじゃん。


「うん」

麻衣の質問に首を傾げる。


「カラオケの…いつ?」

「トイレ行ってたとき。」

なにこれ、
何がしたいの、この子……


「……どんな風に?」

あたしは、麻衣からの質問攻めに苦笑い。