ちづるside



「あの……みきく…ん?」


「んー?」



一体いつまでこの体勢でいるつもりだろう。

あたしは三木くんに抱きしめられたまま言った。


「そろそろ…離して…?誰か来ちゃうよ?」


そう言って三木くんの体を離そうと、軽く押す。


「え!?…あ…ごめん…………つい。」




「つい?」


あたしが聞くと、三木くんが照れくさそうに言った。


「や、………やっと上原とこんな風になれたと思って…あーくそ、恥ずかしいっ…」


ガシガシと頭をかいたあと、あたしの手を取った。


三木くんの大きな手と絡まるあたしの指。



ひゃ……