「ねぇねぇ、奏太は歌わないの?」 「みんなの下手くそな歌聞くだけでじゅーぶん」 そう言ってまた一口、オレンジジュースをのどに流し込む。 「やだぁー、ウケる奏太ー」 エリカの声が急にでかくなる。 …なんだよ、いきなり。 そしてエリカは俺の手からグラスを横取りし、妖美に笑った。 「奏太なにのんでんのー?」 いや、 どーみてもオレンジジュースだろ… 「エリカもほしーー」 俺のグラスに口をつけるエリカ。 エリカ 意味不明。