7分の1のスキ。



三木くんが言い終わる前にあたしは、三木くんから逃げる様にして横を通り過ぎた。

だめ、
こんな顔見せられない…



「おい、待てって!」


そう言ってあたしの手首を掴む三木くんは“何か”あったのを察した様な顔をしていた。

「ッ」



なにも言わず、振りほどこうとするあたし。


三木くんの顔が見れないから。





「上原…ちょっとごめん。」