「だったら何?」 その言葉は、あまりにも重いものだった。 視界がグニャリと歪んで、目の前が真っ暗になる感覚。 胸から込み上げる、むせかえる様な黒い空気。 「すごいね、別れた後、すぐ彼女できて…」 「は?」 黒いものがでたのはあたしだけじゃなかった。 奏太の言葉も低くて、少し肩が震えた。 「人の事言えんの?」 …… こんなの、ただのキモチのぶつけ合いじゃん。 もう終わった事なのに、