「な……に?」 喉の奥の奥から声を絞る。 「お前さ」 奏太が空虚を見つめながら言った。 その瞳は、暗くて何が写っているのかまったくわからない。 「高弥と付き合ってんの?」 なんで、 奏太がそんな事聞いてくるの? 「付き合って…ないけどっ」 奏太だって…エリカちゃんと。 どうでもいい。 わかってるのに。 ダメ人間。 「奏太は、エリカちゃんと付き合ってるの?」 自分の目が泳いでいる事に気づく。 床しか見れてない…