7分の1のスキ。




「な……に?」




喉の奥の奥から声を絞る。

「お前さ」


奏太が空虚を見つめながら言った。


その瞳は、暗くて何が写っているのかまったくわからない。



「高弥と付き合ってんの?」


なんで、

奏太がそんな事聞いてくるの?


「付き合って…ないけどっ」




奏太だって…エリカちゃんと。



どうでもいい。



わかってるのに。
ダメ人間。



「奏太は、エリカちゃんと付き合ってるの?」



自分の目が泳いでいる事に気づく。

床しか見れてない…