「じゃあ、マック行こうよ」

「・・・だな」

私たちはすぐにマックへ向かうと、セットを2つ頼んで、席に座った。


「これ、美味しい」

初めてのメニューを頼んだ私は率直な感想を言う。


「オレにも一口」
「あ!!」

パクッと、大きな一口を食べられ、私は怒った顔をする。


「もう、食べすぎだよ」

「・・・食い物の恨みは怖いって?

ったくほれ、これ食えよ」


そう言って差し出したのは、期間限定のハンバーガー。

どっちにしようか悩んでいたからすぐに飛びついた。

「…でっけーくち」

「ん~、美味しい」

美味しそうに食べる私を見て、凌也は愉快そうに笑った。


・・・凌也と一緒にいると、自然体な自分でいられる。

・・・一緒にいられて、心地いいと思えるのは、凌也だけ。


そう思うと、急に胸が苦しくなった。

・・・ずっと一緒にいたいと思うのは、私のただの我が儘。