…それから私たちは。

カラオケ行って、歌いまくり。

ゲーセン行って、たくさんゲームしてUFOキャッチャーで

お気に入りのぬいぐるみを取ってもらって最後はプリクラとって。


「あんまり押さないでよ」

「こうしてたいんだよ」

私の肩に腕を回した凌也はカウントダウンが始まっても、

ジッとこちらを見てる。

「撮られるよ」

一瞬だけ凌也の顔を見た瞬間。


…パチッと、シャッター音が響いた。

「・・・」

私は驚いて声も出ない。

「こんなプリクラも悪くないだろ」

真顔で言った凌也は、一瞬だけ笑った。


・・・チュープリとか、カレカノじゃないのに。

私は胸がキュンとなった。


…それからは、口数も少なく、ただ街中を歩く。


「…腹減ったな」

「・・・へ?」

時計に目をやれば、お昼を回っていた。