「…ゴメン。

自分から話しかけるなとか言ったのに」

鼻をすすりながらそう言った桃子。

・・・

オレはなんだか可笑しくなって

プッと吹き出した。

「なっ、何笑ってるのよ?」

真っ赤な顔になる桃子。

・・・

「いいんじゃねえの?

桃子のいう事は、昔からコロコロ変わるから

慣れてる」


「・・・う」


「…ところで今何時?」

「…もう、下校時間だけど」

「・・・ゲ」

ちょっとのつもりが寝すぎた。

まぁ、いいか。

・・・

「・・・凌也」

「・・・ん?」

「あり・・がと」

「・・・別に」

「・・・凌也!」

「・・・ンだよ、何度も呼び止めんな」