ドアの前に立ち尽くす愁洩の前に、2人が駆け寄る。
愁洩は、教室の外を見つめたまま、ボソッと呟いた。
愁洩 「…あいつが…急に別れてって…」
諒弥 「はぁっ?!」
美蘭 「何言ってんの?!恋嘩がそんなこと言うはず…」
愁洩 「言ったんだよ!あいつがッ…」
感情的になって、声を張り上げる愁洩。
諒弥は愁洩の顔を覗き込んだ。
諒弥 「お前…なんかしたんか?」
愁洩 「んもしてねぇよッ…」
美蘭 「なんでッ………」
愁洩 「畜生っっ!!!」
ガン!!!
愁洩は思いっきり壁を殴った。
愁洩 「…なんでだよッ…俺が…なにしたってんだよ!!!なんで別れなきゃなんねーんだよっ!!!」
叫びまくる愁洩の目から、涙が出てくる。
美蘭 「愁洩…」
愁洩 「なぁッ…俺ッ…どーしたらいーんだッ…?」
諒弥の両肩を持って前後に揺らす。
諒弥 「………」
愁洩 「あいつがいねぇ暮らしなんて…俺考えらんねぇぞッ…?」
諒弥 「…とにかく…恋嘩を探すぞ。」
美蘭 「うんッ!」
愁洩 「―――っくそ…」
美蘭 「あんたも男でしょ!泣いてないで!しゃきっとしなさい!」
愁洩 「―――――ッッッ…恋嘩…」
愁洩は涙を拭って、諒弥と美蘭の後を追った。
―――その頃、荷物を持った恋嘩は、愁洩に追ってこられないように全速力でカズの待っている場所へと走った。
…ここで愁洩の顔を見たら…自分自身が折れてしまうから…。
恋嘩 「…はぁッ…はぁッ…」
走ってきた恋嘩の姿を見て、恋嘩の荷物を手に取るカズ。
カズ 「とりあえず…俺ん家来いよ」
恋嘩 「………うん…」
愁洩…皆…ごめんね…

