美蘭 「……」
医者 「…家族みたいでいいねぇ。心が和むよ。」
諒弥 「そーっすね。」
諒弥と美蘭は、顔を見合わせて微笑む。
そんな2人を見て、医者も笑顔を見せた。
医者 「さて…では私はこれで失礼するよ。」
美蘭 「わざわざすぃませんでした!!」
医者 「いいんだよ。彼女の様態が悪化したりした場合は病院に来てね。」
美蘭 「はいっ…わかりました。」
医者 「あと、お金はいいから」
道具を片付けながら、スラッと言う医者。
それを聞いて露骨に驚く美蘭。
美蘭 「えッ?そんな…」
医者 「君達若者の心の優しさを見れて…それで充分さ。お大事に。」
美蘭 「あ…ありがとぅございました!」
諒弥 「いい人だなw」
美蘭 「…ほんとにね。」
医者の帰る姿を見送って、
美蘭が恋嘩の方に向き直る。
美蘭 「皆ありがと!恋嘩も休まなくちゃいけないし出よっか。」
匠 「そーだなぁ。」
和輝 「あ!おめぇーら!ゲーセン行こうぜ!」
甲斐 「はっ?なんでこんな時にゲーセンなんだよ!」
和輝 「だーかーらー!!!」
和輝が小さな声で仲間に耳打ちすると、仲間達はニヤッと笑った。
慚 「…なーるほどなw」
爻 「そーゆーことかwおし!行こうぜ!」
ドタドタドタ…
仲間達は足早に部屋を出て行った。
その様子をみて、美蘭も腰を上げる。
美蘭 「ふぅ…じゃーあたし達も行くね。」
諒弥 「なんかあったら呼べよ?」
愁洩 「あぁ。わかってる。」
――――――――パタン。
愁洩に声をかけて、2人も部屋を出た。

