好きになった人、愛した人。

「それでは、新婦チハヤさん」


呼ばれて、あたしはスッと背筋を伸ばして神父を見た。


「以下、同文です。誓いますか?」


少し緊張して待っていただけあって、簡単に削られてしまうと思わず拍子抜けしてしまう。


「ち、誓います」


おずおず返事をすると、会場からかすかに笑い声が聞こえてきた。


は、恥ずかしい!


顔が熱くなっていると、


「それでは、誓いのキスを」と、続けて言われてあたしは奈生を見た。