好きになった人、愛した人。

半年前抱きしめられたときより、筋肉もしっかりついているのがわかった。


「奈生、奈生だよね?」


「どう見ても俺だろ」


ぶっきらぼうな言い方でも、頬が赤らんでいて照れているようだった。


「どうして、連絡くれなかったの?」


奈生の胸に顔をうずめる。


聞きたいことが、たくさんある。


話したいことも、たくさんある。


「手術が終わった後すぐ、チハヤがコンテストで優勝したって知ったんだ。だから、俺も頑張りたかった。


弱っている姿なんて、もう見せたくなかった」