あたしは驚いて太一を見る。


「俺も、頑張るから。これからはちゃんと、家の手伝いとかもするし」


「太一……」


「海外留学って言っても、半年すれば帰ってくるんだろ? そのくらいの間、心配すんなって」


優しい言葉に、涙腺が緩みそうになる。


「そうね……ここには太一も哲司さんもいるから大丈夫。いってらっしゃい、チハヤ」


叔母さんが、テーブルから視線をあげてしっかりあたしを見てそう言った。


「叔母さん……」