エンが何かをいいかけようとしたところ、老婆の言葉で何をいったのかわからなくなった。
「何をいっととておる。わしが、言ったのはお前さんだよ」
老婆が指を指したのは、エンではなかった。
「……ちょっと、な、何いってんのよ!? いつも、問題を起こしてるのはその子でしょ!?」
女は、ガタガタ震えながらエンの方を指差す。
「ああ。そうじゃ」
「だったらなんで、その子を疑わないの? 皆も助けてよー!」
見ていた村人が一人一人目を伏せる。
「…どういうことか、説明してもらうとするか?」
女は、小さく頷いた。
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