村から少し離れたところにリクは居た。



「クソッ! なんで、何でなんだよ!」


手を地面につけ悔しがる。



「……ソディも危ないっていうのによぉ…」
















「リク兄! リク兄! シト兄が倒れた!」




慌てて突然来たのは、トーヤだった。




「は?!」




急なことなので驚く。






「シト兄が、倒れちゃって……栄養不足だって…それで、知らないお姉ちゃ……ってリク兄!」




トーヤの話しを最後まで聞かずに、また何処かへリクは行ってしまった。





















「……リク兄……」






























「…もしかしたら…あの子?」




一人の少女が、リクを見てそう呟いた。